ビューティフルコード

ビューティフルコード
こないだ買ってきて、興味のあるところだけつまみ読み。
この本を見たときに、「こういう内容が書かれてるのかな?」と私が思った内容に一番近かったのは、まつもとゆきひろさんの「エッセイのごときプログラミング」と32章 働くコードだった。
エッセイのごときプログラミングは、まつもとさんが書いてるだけあって、Rubyゴリ押しな内容。(イヤミではなく)
Rubyは、制御構造の抽象化ができる言語というのにすごく惹かれた。
前に書いた、再考ハンガリアン記法の、kindのニュアンスはRubyに入ってたんだということが分かった。
Rubyでは変数のスコープにおいて、言語レベルでサポートしている。
(接頭が@はインスタンス変数で、$はグローバル。)
ハンガリアン記法の真の意味を知ってると、ああ、なるほど。と納得できるけど、
それ以前の知らない時期は、Rubyのこのルールを見て、分かりにくいなぁ〜と思ったりした。


働くコードは、整ったコードの7か条ということで、コーディング(規約?)についての詳細が述べられている。
似たものは似て見えるようにすることは常に意識してないと、そう書かずに適当にやってしまうな。と思ったり、
字下げの危険性もおもしろい観点で字下げの真の意味とはこういうことだ!というのを言っている。
私自身、かなり視点が変わった。と思う。


他におもしろいなと思ったのは、
・テストのための統合的フレームワーク
 FITについての詳細とそのフレームワークについての設計指針について
・ビューティフル・テスト
 2分探索のテストコードを通して、「完全で美しい」テストについてのTips
・画像処理のためのその場コード生成
 Windows APIのひとつBitBltについての内部詳細について
・美しいデバッグ
 差分デバッグという手法について
・世界につながる手段がボタンだけだったら
 スティーブン・ホーキング教授の使用するソフト「Equalizer」の後継ソフト「eLocutor」について
・巻末「コンピュータサイエンスをなめるな!」
 プログラミング教育についてもちょっとだけ触れています。