非常識経営の夜明け

非常識経営の夜明け 燃える「フロー」型組織が奇跡を生む 人間性経営学シリーズ2 (人間性経営学シリーズ)
マネジメント革命 「燃える集団」を実現する「長老型」のススメ
非常識経営の夜明けはまだ読んでる最中。
マネジメント革命は読み終えた。


非常識経営の夜明けと内容が似通っているので、これから買うって人は、非常識経営の夜明けを買えば良いと思う。
個人的には、マネジメント革命の方が読みやすい。 大体内容も一緒なので、マネジメント革命をオススメします。
非常識経営の夜明けでは、セムコ社の例があげられているので、ここだけは読む価値があるかと思います。


さて、この中で言っていることはそんなに難しいことじゃない。
効率とか、生産性とかを追求しすぎ、人間性なんてものを全く無視した経営体制というのを否定し、
人間性に基づいた言わば、欧米的経営手法が日本に入ってくる以前の日本的経営を取り戻そうという内容。


誤解されるといけないので、補足しておくと、
日本的経営というものには、いい点もあれば、悪い点もある。
その良い点が欧米的な手法を用いたメリットよりも、大きいんじゃないか?と説いている。
おそらく、長期的に見れば、日本的経営が勝るし、短期的に見れば欧米的経営が勝るんだと私は理解している。


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この本の、4章 マネジメント法3種でもある程度そのエッセンスは汲み取れる。


5章や6章の指揮統括マネジメントが今日本がメインでやっている経営手法だろう。
俯瞰するとこの経営手法はどこかおかしいと分りそうなのだが、
アメリカを崇拝しすぎというか、グローバル社会を生き抜くためにはこういう手法が必要なんだという声が聞こえてきそうだ。。


7章は、これとは対照的で、人間性を生かした経営という感がうかがえる。
外的、内的動機付けというのは、マネジメント革命にも出てきていて、かつ中核になる内容なので驚いたのだが、
やはりこういう人間性を大事にしたやり方というのが世界的に見直されているのではないかと思った。


今、日本は急速にアメリカの悪いところを取り入れようとしている。
保険医療制度しかり、雇用制度しかり。。
これから日本がどうなっていくのか。
若い人たちが希望を持てない理由は、「根性がない」とかそういう類のものでは絶対にないと私は思っている。
外的要因を原因にするのは私個人としてあまり好きではないのだが、
やはり、(これはマスコミも最近取り上げているが。)この社会の仕組みそのものに希望を奪うような構造があると思う。