2つの壁

この間、今一緒に会社をやっている仲間と今話題のサイゼリヤでご飯食いながら世間話をしてた。
で、その時に今のソフト業界ってどうなの?的な話から結構面白い話になった。
話は大きく2つだった。
わかりやすくかなり話を強調している部分もあるので、その辺は汲み取ってもらえるとありがたい。

今ソフトウェア業界は経済的にどうなのか?

ちょうど、日経平均大暴落し9000円を割り込んだあたりだったので、経済的にどうなのかと言う話から始まった。
私は個人事業なので、企業の実態は知らないけど、直接何かあったかといわれれば皆無である。
私の所感では、人は足りない、技術は追いつかないでこれからもずっとではないが伸びていくだろうと思っている。
人は足りず、青田刈り的に募集しているところがまだああるが、
実際、青田刈りをしているかというとそうではないと思う。
青田刈りとは、新卒者をばんばん採用して多少アレでもしっかり教育しようというものだと思うが、
今行われているのは、教育がすっぽり抜けている。
というか、人が居れば何とかなるという考え自体が前世紀的発想で、
人が居ても現状維持がいいところで、居れば居るだけ業績が上がらないというのが本当のところだろう。
つまり、人は必要なのだが、技術が低いというのが根本の原因だ。
それは、新人だけではない。 今管理職についている大半が役に立たないか逆に邪魔になっている。
つまり、人が居れば何とかなるんだろう?と言ってプロジェクトが遅れれば人を増やしてみたり、
頑張れば出来る!とか言って残業させるわけだ。
仕様を書かせても、Javaなどの今使われている言語や技術を理解しておらず、的外れな仕様が出てきたりする。
結局、SEが手直しを加える他ない。


まとめるとこういうことだ。
人が足りない(本当は技術が低い、管理が悪い)

人を増やそう

(知識労働者は増えれば増えるだけ生産性は落ちる)

人が足りない(という前世紀的発想)


というループになっている。
本当ならこうあるべき
技術が足りない

技術レベルを上げよう

講師を招く、安い派遣じゃなくちゃんとしたコンサルを入れる等など。

2つの壁

プログラムが出来る人と出来ない人には大きな隔たりがある。
出来るようになった人のほとんどは、出来ない人がなぜその概念が理解できないかが分からない。
ひとつのパラダイムシフトが、もやのかかったプログラミングというものを一瞬にして分からせてくれる何かがあるようだ。
ここまでは、本にも書いてあったりするのだが、
私はその上にもう一つの壁があると考えた。
それは、フレームワークをの使いこなしをめぐる壁だ。
この壁を乗り越えていない人は、フレームワーク=おまじないだと思っている。
フレームワークが勝手にやってくれることに関する知識はほとんど無く、
何かが起きたときにどうしようもなくなる。
最近は、フレームワークよりも前提となる、ポインタやコンピュータの動き、メモリの仕組みなど根本的な事がまったく分からない人も多いように思える。
そういう人はJavaではメモリリーク(メモリリーク自体知ってるか分からないけど)は起きないと思っていたりする。
メモリで何が起きているか、JVMが何を行っているかを知らず、最適化が出来ないなどなど。
これを乗り越えてこそ真のプログラマだろう。